社宅の一室がゴミ屋敷に!入居者を退去させるべき?対処法をご紹介!
「このくらいのゴミなら放置しても問題ないかな」軽い考えで放置していたゴミが、気づいたら大量に溢れかえっている。ゴミ屋敷は人からは気づかれない場合もあり、隣人関係が希薄化している現代において増加の一途を辿っています。今回は社宅がゴミ屋敷になってしまう原因や対処法について解説します。
社宅の一室がゴミ屋敷化してしまった
忙しい社会人は、生活習慣の乱れや単身世帯での暮らし方が、部屋をゴミ屋敷にしてしまう原因ともいわれています。ましてや社宅でゴミ屋敷にしてしまうのは会社に勤めている以上避けたいものです。まずはゴミ屋敷になってしまう原因について考えてみましょう。
異なる生活習慣
一般的な仕事のリズムは8時出勤、17時定時ですが、仕事により夜勤やバラバラな時間で働いている方も少なくありません。このような場合にゴミを集めて、収集日に出すことすら困難な場合もあります。規則正しい生活を心がけていても、仕事の影響で生活習慣の乱れや、疲れが溜まって部屋が片付けられないなどの原因があります。
食生活
社宅においても家族であれば部屋の掃除も分担してできますが、単身世帯であればそうはいきません。また食生活においても同様です。家族がいれば食事も自炊がメインですが、単身世帯では自炊をしない方も多いでしょう。コンビニやファーストフードなど手軽に利用できる所が多いと、自炊はさらに遠ざかります。コンビニでご飯を買い、ゴミが増えていき、捨てられない悪循環がゴミ屋敷を形成します。
希薄な隣人関係
社宅で隣人との接点が少ないという人も多いです。部屋に誰かを招き入れることも少なく、部屋の片付けに無頓着になるケースもあります。これらのゴミ屋敷を形成する原因は、周辺への異臭や火災、害虫問題にも発展しかねません。「自分の部屋だから大丈夫だろう」という甘い考え方では済まされない場合もあります。
入居者を強制的に退去させることは可能?
建物の一室がゴミ屋敷と化していたら、周辺に住んでいる方にも影響します。ゴミ屋敷を放置しておけば、ゴミから異臭が発生して、ゴキブリや害虫の発生原因にもなります。またゴミ屋敷と化した部屋で、何かしらの原因から火災が発生すれば一室だけの問題ではなくなります。
このようなゴミ屋敷が判明したら強制的に退去してもらうことは可能なのでしょうか?結論は、難しいです。理由の一つに、ゴミにも所有権があるためです。
ではどのような対処ができるのでしょうか?社宅が賃貸借契約であれば、ゴミ屋敷が改善しなければ賃貸借契約を解除しますという旨の内容証明郵便が送れます。それでもゴミ屋敷が改善できなければ行政に相談する結果となり、長期的な対応が迫られます。
社宅の一室がゴミ屋敷化したときの対処法
ゴミ屋敷であっても強制的に退去してもらうことは難しそうです。ではどのように対処したらいいのでしょうか?
まずは、自力で掃除を行ってもらえるように交渉しましょう。部屋をゴミ屋敷にしてしまう原因には生活習慣や食生活の乱れがあります。部屋の掃除の仕方や生活リズムを改善できればゴミ屋敷が改善できる可能性もあります。ただし自分で掃除をしてもらうには時間や手間がかかり改善までに長期間かかる場合があります。
社宅に住んでいる方の転勤や、退職、建物の建て替えなどがあれば掃除業者に依頼しましょう。費用は高額になりますが、プロの手にかかれば少ない日数でゴミ屋敷が改善します。依頼費用としては、ゴミ屋敷を形成した本人の実費による場合が多いです。金額がかかっても部屋を綺麗に修復したい場合には依頼をかけたほうがよさそうですね。
まとめ
今回は社宅がゴミ屋敷になってしまう原因や対処法について解説しました。ゴミを片付けられず、徐々に蓄積されゴミ屋敷が形成されます。自分ではダメだとわかっていても対処できない場合も多いでしょう。社宅であれば会社にバレたら評価も下がる可能性もあるうえ、もちろん周囲の方にも迷惑がかかります。退去させることは難しいですが、事前に通知があれば退去しなければいけない場合もあります。結局のところケースバイケースです。事前にゴミ屋敷を作らない仕組みづくりも大切といえるでしょう。