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社宅「代行」と「転貸」の違いとは?どちらの委託形式がお得?

公開日:2021/09/01  


社宅管理代行と転貸。これらの違いはどこにあるのか、得られるメリットについてご説明します。

「代行」と「転貸」の違い

社宅代行サービスは、社宅管理の代行です。家賃の支払い、部屋探しの契約代行などを請け負います。

転貸とは、又貸しのことです。家主と契約した上で、別の人に貸し出す方法です。ですが、一般的な居住用賃貸契約ではほとんど禁止されています。

転貸システムを導入する社宅管理代行会社も

社宅代行は会社と家主の契約、物件の管理などの実務を代行するサービス。これに加えて、最近は転貸システムを取り入れている会社もあります。転貸の場合、契約者が代行業者に敷金を預託済みですから、敷金の負担や残高管理が不要です。これにより、敷金の未収などのリスクを減らせます。

■転貸形式のメリット

では、この転貸方式のメリットとは、どのようなものなのでしょうか。まずは、先に書いたように敷金未収のリスクを減らせるほか、窓口の一本化、会計の負担が軽減される、解約精算のチェックが不要になります。借主が社宅代行業者であるため、会社側の負担を減らせるのです。

また、賃貸借契約上のトラブルはすべて代行業者が対応します。この賃貸借契約データは電子データとして会社に送付されます。これで、業者と会社での認識を一致させられます。さらに、支払調書の作成も不要です。

「代行」と「転貸」どちらの委託形式がお得?

結論からいえば、とくに差はありません。どちらを選ぶか、その基準は、目的によって違います。会社価値を求めるなら転貸。実利ならば代行がよいでしょう。実務の面では、代行も転貸もさほど違いはありません。

転貸方式は会社や業者に都合をあわせた条件で契約できます。借主を一本化することで、契約、解約時のリスクを回避します。これにより、会社価値を高められます。

代行は、契約に関わる事務仕事をまかせるのみですが、言い換えれば委託コストを抑えられるということです。また、解約や保険など一部手続きのみ代行するという業者もあります。つまり、コストやニーズにあわせて、サービスが幅広く提供されているのです。

捺印代行と代理捺印

捺印代行と代理捺印は、言葉こそ似ていますが、まったくの別物です。捺印代行とは、捺印を代行してもらうことです。つまり、不動産の貸借契約時、契約用の印鑑を代行業者に預けて、捺印してもらうことです。法的な問題はありませんが、悪質な業者の場合、印鑑の悪用や紛失のおそれがあります。

代理捺印とは、代行業者を代理人として捺印してもらうことです。このとき、捺印に使われるのは代行業者の印鑑です。この場合のリスクは、会社の意図しない契約を、業者の印鑑によって結ばれてしまうこと。商法では、商行為に関して委任状を作成する、それを見せることは必要ないとされています。

捺印代行、代理捺印、どちらにしても、備えとして、事前に損害賠償を含めた契約事項を取り決めておきましょう。さらにいえば、そうした悪質な業者を避け、信頼できるところに依頼しましょう。

■社宅代行ではどちらがよい?

まず、社宅管理代行業者は、あくまで「社宅の管理を代行する」ことが仕事です。代理人業務は、そこに含まれていません。印鑑は会社の顔でもあります。会社の信頼が根底から揺らぐ事態を招きかねないような行為は、やはり避けるべきでしょう。捺印代行、代理捺印、そのどちらもルールや条件を明文化、文書化して、提示することが大切です。

まとめ

社宅管理代行と転貸の違いについてご説明しました。両者に差がないだけに、迷いの元にもなりかねませんが、まずは会社の目的を明確にしましょう。その上で、ベストな選択のため、その内容を業者と決めていくのです。捺印についても、主導権はあくまで会社側にありますから、大切な舵を預けるときには、同時に責任を持たせましょう。

管理人紹介

管理者
はじめまして。私は普段一般企業で人事業務をするかたわら、会社の方針で借り上げ社宅の導入を検討中です。しかし自社で社宅を運用するにあたり、不動産の知識や他部署との緻密な連携が必要になることが発覚し、自分たちで運用するよりも社宅管理代行業者を利用した方がメリットがあると判断し、情報収集を始めました。

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